04月30日2008年 |
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アメリカ向け柑橘類の輸出量が激減 − 豪大手輸出業者 |
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アメリカ向け柑橘類の大手輸出業者は、今シーズンの出荷量が昨年と比べて25%減る見込みであるとしている。 オーストラリアのリバーランド地区、サンレイシア地区、リべりナ地区から果実を調達している輸出業者のRiversun社は、今シーズン2万2,000パレットの果物をアメリカの輸入業者のDNE社に輸出する。 今回の輸出量の大幅な減少は、オーストラリア・ドル高とペルーとの競争にあるとしている。 同社のゼネラル・マネージャーのスティーブ・アラン氏は、「現在、今後の輸出契約を確保するために、果実畑の水(灌漑用水)の確保が問題である。 十分な水が確保できるかどうかという事で、1年毎の契約となっている。 もし、水が確保できなければ、我々の産業は崩壊する。昨日、長年取引があった輸出契約がキャンセルになった」と話した。 (Source:
ABC, 29/04/08 "Dollar and competition puts dampener on citrus exports")
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04月30日2008年 |
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豪州最大の牛肉生産者の株価が上昇、大株主が株を売却か? |
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オーストラリア最大の牛肉生産者Australian Agricultural Company(AACo)の株価がこの2ヶ月間で上昇しており、同社の43%の株式を保有するFuturis
Corporation社が株式の売却先を見つけたのではないかとの噂が出ている。 AACoの株価は、22セント(7.6%)上がって3.10豪ドルとなり、2月29以降最高値となった。 メルボルンに拠点を置くヘッジファンドのMM&E
Capital社のトム・エリオット氏は、「以前AACoの株価を3.50豪ドルくらいにしたいと聞いている。 これが今回の株価上昇の触媒となっている」と話した。 Futuris
Corporation社は昨年10月に、保有する株式を売却するためにCitigroup社とCaliburn
Partnership社のと契約を結び、公開買い付けの対象になるのではないかとされていた。 AACoはオーストラリア北部に27ヶ所の牛の牧場や肥育場を所有し、その広さはオーストラリア全土の1.2%にもなり、アメリカのメイン州と同じ広さになる。 アデレードに本社があるFuturis
Corporation社は、市場の噂についてはコメント出来ないとし、同社のドン・マーチランド広報担当は、「情報の公開が必要なときはすぐに発表する」とだけ話した。 AACoのニック・バートン・テイラーCEOも、「株価が上がったからといって、何も話すことはない。 噂は聞いていないし、何も説明することはない」としている。 (Source:
Australian, 29/04/08 "AACo stock stampede")
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04月30日2008年 |
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アワビのウィルスがさらに広がりアワビ業界が危機に−タスマニア州 |
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この数ヶ月のうちに、タスマニア州と南オーストラリア州の海域で、貝を死に追いやるウィルスが感染する可能性が出てきた。 タスマニアのアワビ業界は、ビクトリア州沿岸において人による活動の禁止を支援している。 「Ganglioneuritis」と呼ばれるウィルスが、ビクトリア州沿岸からポート・フィリップス湾に向かって20キロも侵攻している。 タスマニア州のアワビ業界団体Tasmanian
Abalone Councilのディーン・リソン氏は、「ウィルスは非常に早く広まっている。 この数ヶ月以内に、もしタスマニア州に来なければ、南オーストラリア州に広がる可能性がある。 ビクトリア州政府の対応は適切でなく、人の活動禁止の試みを要請する。
我々は何もせずにウィルスが広まるのをただ黙って待っていることは出来ない。 ビクトリア州政府はウィルスを防ぐことが出来るのであれば、小さなことでも試みて欲しい。 我々が彼らに要求している人の活動禁止区域はビクトリア州沿岸の一部の海域に過ぎない。 ビクトリア州政府はアワビ養殖場からの排水を段階的に減らすこともせず、今回の件に関して無能力さをさらけ出している」と話した。 (Source:
ABC, 28/04/08 "Fears for future of abalone industry")
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04月30日2008年 |
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レーザーポインター不法所持で14年以下の懲役 − NSW州新法 |
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ニューサウスウェールズ(NSW)州政府は、たび重なる航空機への事故により、レーザーポインターの禁止を発表した。 同州の新しい法律では、禁じられた武器と同様に、許可なしにレーザーポインターを所有することを禁止する。 近年、離陸や着陸時の航空機のコックピットにレーザー光線が当てられたとするパイロットの報告が多発している。 ニューサウスウェールズ州のモリス・イエマ首相は、「レーザーポインターを不法所持して逮捕されたものは、2年から14年までの懲役刑となる。 馬鹿者たちのひとりによって、飛行機が墜落して大惨事になる可能性を軽視できない」と語った。 同州警察のアンドリュウ・シピオン警察本部長は、「許可なくしてレーザーポインターの所持が違法となることは、今後のレーザーポインターの不適切な使用を取り締まるのに役立つ。 今まで自動車の中にレーザーポインターを隠している事例があったが、その時にはどうすることも出来なかった」と話した。 同州政府によると、天文学者などは許可書を申請すれば、所有することが出来るとしている。 (Source:
ABC, 21/04/08 "NSW bans laser pointers")
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04月30日2008年 |
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豪州のオートバイの販売が好調、昨年の記録を上回る勢い |
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オーストラリアのオートバイ販売が引き続き好調で、今年の第1四半期(1-3月期)の販売台数が記録的なものになった。 連邦自動車産業会議所(FCAI)の発表によると、第1四半期のオートバイ、スクーター、オフロードバイクを含めたすべての二輪車の販売台数が3万0,460台となり、前年同期と比べて4.9%増加した。 FCAIのアンドリュウ・マッケラー会長は、「オートバイ市場は、金利の上昇や消費者の財布が固くなっている傾向があるものの、今のところ伸びている。 第1四半期の販売台数が、前年より約5%増えていることがそれを裏付けている。 最近の経済展望の不透明さにもかかわらず、今後の販売は楽観視している」と話した。 昨年のオートバイの販売台数は過去最高の12万9,966台で、5年前と比べて50%増加している。 第1四半期のロードバイクの販売台数は1万1,580台で、オフロードバイクは1万0,687台となっている。 それらの中で、クルーザー型のバイクが一番売れて3,334台、2位は耐久レース用のバイクの3,114台、3位は250ccのロードバイクの2,571台、その次はモトクロス用バイクの2,512台、スポーツ・ロードバイクの1,869台となっている。 各メーカーのマーケットシェアーは、オフロード部門で、1位がヤマハの34.2%、2位はホンダの27.4*%、3位はスズキの10.7%、カワサキは9.6%で4位となっている。 ロードバイク部門では、.1位がホンダの21.1%、2位はハーレーダビッドソンの15.7%、3位はスズキの15.2%、4位はヤマハの12.0%、5位はカワサキの10.2%となり、そのあとは、トリンフの7.4%。BMWの4.0%、ドゥカッティの3.3%と続く。 .オフロード部門とロードバイク部門を合わせると、1位がホンダで22.6%、2位はヤマハの22.3%、3位はスズキの12.1%、4位はカワサキの8.2%となっている。 (Source:
FCAI, 08/04/08 "Road bikes heading for another record years") |
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04月30日2008年 |
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白物家電の生産を海外に移転 − フィッシャー&パイクル社 |
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白物家電メーカーのフィッシャー&パイクル社は、オーストラリアに唯一残る工場の閉鎖計画を保留して欲しいとする労働組合の提案を拒否した。 オーストラリア製造業労働組合(AMWU)は、外部機関による事業継続の可能性を探るとして、ブリスベン近郊にあるクリーブランド工場の閉鎖計画を保留するように求めていた。 もし、同社が生産拠点を来年3月にタイやメキシコに移転すると、310名の従業員が職を失うことになる。 同社が閉鎖決定の見直しを拒否したことにより、従業員は労働組合の職員と協議し、投票により閉鎖を受け入れることになった。 AMWUのアンドリュウー・デトマー氏は、「組合としては現在、退職金の割り増しを交渉し、出来るだけ好条件の退職金を獲得したい」と語った。 フィッシャー&パイクル社は、上昇する製造コストにより、海外に移転することを余儀なくされたとしている。 (Source;
ABC, 22/04/08 "Fisher and Paykel move on with factory closure")
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04月23日2008年 |
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今年のマッドクラブ漁は大漁の予想 − 北部準州 |
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北部準州のカーペンタリア湾のマッドクラブ(ノコギリガザミ)の漁師は、今年は大漁を予想している。 6年前、マッカーサー川がひどい洪水に見舞われ、マッドクラブの主要な生息地が流されてしまった。 しかし、漁師のグレッグ・クウェイル氏は、「2000年と2002年の大洪水で被害にあった生息地は回復し、マッドクラブも戻ってきている。 川の水量も異常に多くはなく、適度な量が安定して流れており、マッドクラブが好む環境にある。 すでに多くのマッドクラブを確認しており、今年は大漁になると期待している」と話した。 (Source:
ABC, 22/04/08 "Mud crab season expected to be strong")
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04月23日2008年 |
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北部ゾーンのロブスターの漁獲量が減少 − 南オーストラリア州 |
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今シーズンのロブスターの漁獲量が減少している。 南オーストラリア州の北部ゾーンでは、3月末の時点で漁獲割り当て枠の31.75%(380トン)しか水揚げされていない。 昨年の同じ時期は425トンであった。 Southern
Rocklobster Limited社のロジャー・エドワード氏は、「今シーズンのロブスターの漁獲量は平年並みを期待していたが、思いがけず低調な漁獲量となっている。 なぜ漁獲量が落ちているのかははっきり分からないが、水温が低いのが原因かもしれない。 シーズン初めの漁獲量は少なかったが、中ごろには回復し、最近また低調となっている。 今シーズン全体でどれだけ水揚げできるのかは予想がつかない 低温の海水が州の南東部に流れ込んでおり、それがロブスターの魚場である北部ゾーンに影響しているかもしれない」と話した。 南オーストラリア州のロブスターのシーズンは、11月1日から翌年の5月31日までである。 (Source:
Port Lincoln Times, 15/04/08 "Cold weather behind lobster drop")
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04月23日2008年 |
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西オーストラリア州からロシアへの牛肉輸出が倍増 |
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西オーストラリア州農家連盟(Western Australia Farmers Federation)は、ロシアへの牛肉輸出量が昨年と比べて約2倍になっているとしている。 同連盟のマイケル・キャンベル副会長は、「オーストラリア産牛肉は、ロシアの経済成長による消費拡大と南アメリカ産牛肉の供給不足により人気が高まっている。 西オーストラリア州は今年1-3月の3ヶ月間で358トンの牛肉をロシアに輸出している。 昨年1年間の輸出量は196トンであった。 今年増えている部位は、シルバーサイド、チャック、ブレード、シック・フランク、ナックルで昨年の1-3月には全然出荷していなかった部位である」と話した。 (Source:
ABC, 18/04/08 "WA beef exports to Russia almost double")
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04月23日2008年 |
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サーモン養殖場から抗生物質が漏れる − タスマニア州 |
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豪州の新聞サンデー・タスマニア紙は、サーモン業界が昨年クリスマス前に行なった調査で、天然の魚からオーストラリア・ニュージーランド食品基準の4倍にもなる抗生物質が発見されたとしている。 しかし、サーモン業界は調査の結果を7月以降に発表するとしており、それまで待つと、調査の日から6ヶ月以上になり、その間一般のアマチュアの釣り人が危険に晒されることになる。 科学者たちは、多量の抗生物質が入った食品を食べると、人体に抗生物質耐性菌の広がりが増すとしている。 養殖の魚は水揚げする前に抗生物質のレベルを検査されるが、抗生物質が入ったエサを食べる可能性がある天然の魚にはそのような検査方法は確立されていない。 タスマニア州サーモン生産者協会のPheroze
Jungalwalla氏は、過去において天然の魚に抗生物質が発見されたことを認めたが、「最近の調査ではこれに関しての問題は起きていない。 昨年実施された調査でも問題なく、調査結果がまとまり次第公表する」と語った。 昨年、タスマニア州政府デービット・リュウリン第一産業相が、サーモン業界が使用している大量の抗生物質について非常に懸念をしていることを表明した。 昨年の1-3月の3ヶ月の間だけで8トンもの抗生物質がサーモンやトロウトの養殖場で使用されている。 また同相は、「薬用飼料を食べたかもしれない魚を人が常習的に食べることにより、抗生物質に良く使われているオキシテトラサイクリン(Oxytetracycline)が人体の中に入り健康に害を与える可能性がある。 そして人にも使われているアモキシシリン(Amoxicillin)の使用を禁止することを望んでいる」と話した。 それに対し、Jungalwalla氏は、「サーモン業界は自主的にアモキシシリンの使用を止めており、魚の病気に対応する別な方法を探している」と話した。 (Source:
Sunday Tasmanian, 20/04/08 "Fish farm antibiotic leak fear")
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04月23日2008年 |
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大手ファッションブランドが豪産ウールをボイコット |
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04月23日2008年 |
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トリュフ生産に画期的な方法を開発 − タスマニア州 |
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オーストラリア企業と有機土壌分析コンサルタントが、トリュフの発育に適する土壌を解明した。 この発見はTruffles
Australis Pty Ltdのティム・テリー取締役と有機土壌分析コンサルタントのSWEP
Laboratories社、Palm-Ag Services社が発表した。 テリー氏は、「トリュフが出来る木の付近の土と、出来ない木の付近の土の多数のサンプルを検査した結果、それらの間には明らかな違いがあることが判明した」と話した。 テリー氏は1999年にオーストラリアで初めてとなるトリュフを、タスマニア州ロンセストン近くのデロレイン地区の農場で生産した。 しかし、9年たったそれらの木からは全然トリュフが採れなくなり、調査機関に調査してもらうことを決めた。 2007年9月に一部の木の管理方法を変えた結果、2008年3月にはそれらの木の下にトリュフが見つかった。 この発見はだだ単に、土壌の栄養、かんがい管理、天候だけを検査しただけでなく、微生物相互作用も検査した結果であり、業界にとって大きな発見である。 「今回の発見は何年にもわたる多面的な調査プロジェクトの結果で、今までのトリュフの調査は、だだ土壌や水や微生物だけに焦点を当ててきた。 しかし、SWEP社,
Truffles Australis社、Palm-Ag Services社は、それらすべての相互作用によるものであると信じている。 海外の技術者やアナリストたちは、我々の土をどのようにすればよいかの答えを出せなかった。 しかし、我々の調査は最も広域的で世界の最新をいっており、今後のトリュフの生産に自信がある」とテリー氏は語った。 (Source:
Farmonline, 17/04/08 "Aust company makes truffle growing breakthrough") |
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04月16日2008年 |
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中国にウールの輸入枠拡大を求める − 豪農業相 |
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連邦政府のトニー・バーク農業相が、オーストラリア産ウールの輸出拡大のために、北京で中国政府高官とすでに会い、今週上海の製造業者と会談する予定となっている。 中国のウール輸入枠が少なすぎ、中国国内の需要を満たすことが出来ていない状態で、オーストラリアのウール生産者も中国の輸入業者が望む量を輸出できないでいる。 またバーク農業相は、オーストラリアの羊のミュールジングを削減していくスピードが遅いとする不満に対しても、理解を求めていく。 ウール産業機構連盟のピーター・モーガン氏は、「オーストラリア産ウールの輸入が増えても、中国にとって脅威とはならない。 中国には大規模なウール産業があるが、両国の製品にはウールの細さ、スタイル、長さ、強度など大きな違いがある。 両国のウール産業が合わさると、競争というより、お互いを補完することが出来る」と語った。 (Source:
ABC, 08/04/08 "Australian negotiating higher China wool quotas")
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04月16日2008年 |
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牛肉輸出を守る為に韓国との早期FTA締結を要請−豪食肉業界団体 |
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オーストラリア食肉業界団体Meat and Livestock Australiaのデービット・パルマー会長は、オーストラリアと韓国との自由貿易協定(FTA)の交渉開始をサポートするために、連邦政府のトニー・バーク農業相と共に韓国を訪れている。 韓国では、オーストラリア産を含むすべての輸入牛肉に40%の関税がかけられている。 オーストラリアにとって、韓国とのFTA問題は、昨年韓国とアメリカがFTAに合意して以来非常に重要となっている。 韓国とアメリカは昨年FTAの合意に署名をおこなっているが、いまだどちらの国の政府も批准していない。 両国の合意によると、韓国はアメリカ産牛肉に対して、15年間かけて関税を現在の40%から段階に引き下げて、最終的には撤廃する。 4年前にBSEが発生するまでは、アメリカが韓国の最大の牛肉輸出国となっていて、現在はオーストラリアがその地位を占めている。 パルマー会長は、「オーストラリアの牛肉業界にとって、韓国とのFTAの締結は必須であり、韓国とアメリカのFTA締結が正式なものになると、オーストラリア産の牛肉価格は競争力を失う。 オーストラリア政府と韓国政府ともに、FTA協議の開始を望む気運があるが差し迫った状態ではない。 韓国とアメリカの正式なFTA締結がいつになるかは分からないが、アメリカ産牛肉の関税が下がるまでには、オーストラリア政府はなんとかしなければならない」と話した。 (Source:
Land/MLA, 10/04/08 "FTA with Korea important to keep Aussie beef industry
competitive")
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04月16日2008年 |
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2月のオーストラリアの生体牛輸出が76%増加 |
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2月のオーストラリアの生体牛の輸出は昨年からの勢いが続き、特にインドネシアからの高い需要で前年同月比で76%増加した。 6万5,108頭の生体牛が輸出され、2月としては2001年以降最も高い数字となった。 インドネシア向けが4万2,962頭となり、前年同月の2万2,557頭より90%増えた。 今までのインドネシア向けは、年初めの数ヶ月間は輸出量が少なかったが、今年は1月と2月の合計で、昨年の同期と比べて53%増え記録的な8万1,363頭となった。 今年の好調の原因は、クイーンズランド州や北部準州から輸出に適した牛が安定して供給されたことによる。 またリビアが2月のオーストラリア生体牛輸出マーケットの2位となり8,959頭となっている。 オーストラリアとリビアは、1999年から2007年まで輸出が中断されていたが、昨年、両国間で貿易再開の覚書が交わされた。 1997年と1998年にはリビアはオーストラリアにとって主要輸出マーケットで、それぞれ10万5,000頭、12万1,000頭輸出している。 2月のほかの輸出マーケットとしては、イスラエルが2,800頭、マレーシアが1,566頭、日本が1,499頭となった。 2月の輸出生体牛のうち乳牛は5,737頭で、ロシア向けが2,780頭、中国向けが2,112頭となっている。 (Source:
MLA/Stock & Land, 11/04/08 "Live cattle exports jump 76pc")
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04月16日2008年 |
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1億ドルのアメリカ向けアワビ輸出契約を獲得−南オーストラリア州 |
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南オーストラリア州エイリ半島のエリストン地区にあるアワビの養殖業者が、アメリカへの5年間に渡る総額1億ドル以上の輸出契約を獲得した。 Australian
Bight Abalone社はオーストラリアで数少ない沖合いでのアワビ養殖業者の1社で、今年から商業的に漁獲を始めている。 同社のアンドリュウ・ファーガソンCEOは、「年間300トンのアワビをアメリカに輸出することになる。 この10年間の主要輸出マーケットはアジアで、特に香港と中国である。 しかし、我々はいつも新しいマーケットの開拓や以前のマーケットへの再輸出を望んでいる。 アメリカは1990年代初めに天然のアワビの漁場が閉鎖されるまでは重要なマーケットであった」と話した。 (Source:
ABC, 13/04/08 "SA abalone farm secures $100m US deal")
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04月16日2008年 |
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漁師はロブスターの漁獲率の低下を懸念 − 南オーストラリア州 |
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南オーストラリア州政府の第一産業・資源省は、同州南部ゾーンのロブスターの漁獲量が減少するのではないかとの主張を否定した。 漁獲ライセンスを保持している一部の漁師が、この数週間のロブスターの水揚げが大幅に落ち込んでいることを報告し、5月に終わる漁期までに漁獲割り当て量の達成が困難になるのではないかと心配している。 同省のウィル・ザチャリン氏は、「現在までで漁獲割り当て量の88%を水揚げしており、前年の同期と比べて6%少ないだけである。 確かにポート・マクドネル魚場の南部では一部漁獲率が低下しているが、少量であり、漁獲量全体から見るとそんなに多くは落ち込んでいない」と話した。 (Source:
ABC, 10/04/08 "PIRSA denies falling cray catch rates")
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04月16日2008年 |
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サフランの収穫が始まる − タスマニア州 |
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タスマニア州でのサフランの収穫が現在行なわれている。 栽培者たちは朝早くバケツを持ち、夜に花が開く紫色のサフランの花を摘んでいる。 この花から雄しべをとり乾燥させると、ライス料理によく使われる黄色いスパイスとなる。 同州北西部のサフラン栽培者のメリナ・パーカー氏は、「収穫の時期が最も重要である。 夕暮れの暗がりに畑に行くと、緑の間に白い部分が表れ、徐々に花の形が見えてくる。 そして、それが明朝にいくら収穫が出来るかが分かってくる。 一部の花は十分に開ききっていないので今は収穫しないが、後日花が開いてから採ることになる」と話した。 (Source:
ABC, 10/04/08 "Saffron harvest underway in Tassie")
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04月09日2008年 |
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JFEスチールが豪州事務所をシドニーからブリスベンに移転 |
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日本の大手スチール・メーカーのJFEスチールが4月1日からクイーンズランド州に事務所を移すことになった。 クイーンズランド州政府のアナ・ブライ首相は、「JFEスチールが日本企業として初めてクイーンズランド州に事務所を置くことになった。 オーストラリアの事務所をシドニーからブリスベンに移転する決定について、JFEスチールのMr
Yoshihide Fujiに賛辞を送り、ブリスベンに事務所を置くことで、クイーンズランド州の石炭産業との関係が強固なものになる。 当初は6人の従業員が働き、JFEスチールが今後クイーンズランド州への投資を計画していくことから従業員の数は増えていくことになる」と話した。 JFEスチールにとって、クイーンズランド州からの輸出は重要で、2006-07年度には料理用と工業用の石炭を38億ドル分買い上げている。 これはクイーンズランド州の商品輸出の10%に相当する。 (Source:
QBR. 07/04/08 "Japanese steel manufacturer relocates to Brisbane") |
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04月09日2008年 |
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インドが豪州産ワインの大きな輸出マーケットに |
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インド市場においてオーストラリア産ワインが20%以上のシェアーを占めてきていることから、オーストラリアのワイン企業はインドでのシェアー拡大のために果敢に攻め始めている。 アングローブ・ワイン社のビクトリア・アングローブ氏は、「我社とほかの20社のオーストラリアのワイン企業がインドにワインを輸出しており、今後さらに拡大が見込まれる。 現在インドの人は、1年間にひとり当たりスプーン一杯の量しかワインを飲んでいない、この状況が変わるのは必至である。 彼らの文化は家族中心で、食品にも大変関心が高い。 食事を分け合って食べる重要性は、彼らの文化の基本である。 家族の食事はテーブルを囲んで規則正しく食べられ、もしワインが人気になれば、家族中に急速に浸透していくことになる」と話した。 (Source:
ABC, 08/04/08 "India the big export market for Aussie wine")
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04月09日2008年 |
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乳業大手フォンテラ社がまた原乳生産者価格を引き上げ |
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乳業大手のフォンテラ社が、4月15日から今シーズン5回目となる原乳の生産者価格を引き上げる。 同社のナショナル・ミルク・サービス・マネージャーのヒーサー・スタシー氏は、「今回の引き上げは、世界的な酪農製品市場の力強さを示すものである。 我々は、海外や国内市場の酪農製品の需要については楽観的に考えている。 世界的には需要が少し落ちているようだが、依然需要が高い」と話した。 (Source:
ABC, 07/04/08 "Another milk price rise")
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04月09日2008年 |
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QLD企業が豪産和牛を米ホワイトハウスの迎賓館に独占納入契約 |
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今週オーストラリアのケビン・ラッド首相がアメリカを訪問したあと、クイーンズランド州のPure
Blue Meats社が、アメリカのワシントンにある大統領の賓客用宿泊施設(迎賓館)ブレアハウス
(Blair House)にオーストラリア産和牛を独占的に納入することになった。 オーストラリア産牛肉に世界的な注目を当てられるようになる今回の契約は、Pure
Blue Meats社がオーストラリア産和牛をワシントンに空輸し、それをブッシュ大統領、ラッド首相、そして多くの外交官の夕食に出されたことで確実となった。 Pure
Blue Meats社は、高級オーストラリア産和牛を海外や国内に出荷している。 オーナーのビル・レイ氏は、「今回の契約は、オーストラリア牛肉、特にオーストラリア産和牛にとって重要なことである。 我々の牛肉が世界で一番との評価が高まってきている。 我々は今回、ホワイトハウスのブレアハウスに納入することになり、世界で最も影響力のある人々に食される。 我社やオーストラリアに対する今回の栄誉は素晴らしい。 我々の商品が最高で、世界のリーダーたちに提供されることに適していると認められた」と話した。 同社は現在、オスカーなどの世界的なイベントへの納入を交渉している。 (Source:
QBR, 04/04/08 "Queensland company wins exclusive US Wagyu deal") |
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04月09日2008年 |
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1-3月の豪州の新車販売はSUVと軽トラックが好調 |
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金利の引き上げにもかかわらず、オーストラリアの新車販売が好調となっている。 連邦自動車産業会議所(FCAI)の発表によると、今年の第1四半期の新車販売台数が26万3,453台となり、前年同期より8,385台(3.3%)増加した。 3月の新車販売台数は前年同月と比べて3,107台(3.3%)減少したが、これはイースター休暇により販売日が3日間減ったことが原因である。 FCAIのアンドリュウ・マッケラー会長は、「3月には個人客が落ち込んでいる兆候はあるが、最近の金利上昇による影響はまだ見られない。 今年の第1四半期は、消費者が普通の乗用車からSUV(スポーツ多目的車)に人気が移っている傾向が強く見られる。 乗用車が前年同期比で4,127台(2.6%)減り、SUVは7,544台(16.1%)増えている。 消費者は、ディーゼル・エンジンや柔軟な販売価格で、SUVの新しいモデルに関心を寄せている。 そのほかに、今年の好調な販売の原因は軽トラックで前年同期と比べて3,952台(9.5%)増加した。 軽トラックは昨年も好調で、今年もその勢いが続いている」と話した。 今年に入って1月から3月までのメーカー別の販売台数の累計では、トヨタが1位で22.9%のマーケットシェアーがあり、2位は12.9%のホールデン、フォードは10.0%で3位となっている。 車種別では、トヨタ”カローラ”が1万2,002台で1位、2位はホールデン”コモドア”の1万1,551台、3位はマツダの”3”の8,779台となっている。 (Source:
FCAI, 03/04/08 "SUV's and Light Trucks drive strong first quarter") |
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04月09日2008年 |
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遺伝子組み換え作物農家に警告の手紙 − 反対派グループ |
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遺伝子組み換え作物に反対する農家のグループは、遺伝子組み換え操作(GM)をしたカノーラ(菜種の一種)を栽培する農家に、法的措置を行なうとする手紙を出した。 ニューサウスウェールズ州での最初の商業的なGMカノーラの植え付けが今月末から始まる。 しかし、これに反対する農家のグループは、一旦GMカノーラが植え付けられると、近隣にある農家の作物が、遺伝子組み換え操作をしていない作物として市場に出荷することが出来なくなることから、経済的な打撃を被ることになるとしている。 同グループのジュリー・ニューマン広報担当は、「1,000通以上の手紙を送付し、一部の農家からすぐに怒りの反応があった。 遺伝子組み換え操作をしていない作物を栽培する農家には責任はない。 GMカノーラを栽培する農家に対して法的に防御するだけである。 GMカノーラを栽培する農家はそれによって利益があると思っているが、それは大きな間違いである」と話した。 (Source:
ABC, 03/04/08 "GM farmers face legal threats")
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04月02日2008年 |
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日本のキリンHDが豪デイリー・ファーマーズ社の買収に乗り出す |
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日本のキリン・ホールディングスが所有し、オーストラリアの乳製品やジュースのメーカーであるナショナル・フーズ社が、牛乳やチーズの生産者であるデイリー・ファーマーズ社に対しての買収提案を示唆した。 デイリー・ファーマーズ社は約2,000戸のオーストラリアの農家が所有し、『Dairy
Farmers』ブランドの牛乳、『Coon』ブランドのチーズ、『Ski』ブランドのヨーグルトを生産しており、先月売りに出されていた。 多くの企業が買収に興味を示し、買収価格は8億豪ドルから10億ドルになるとされている。 ナショナル・フーズ社は
『Pura』ブランドの牛乳、『Big M』ブランドのチョコレートやイチゴ味の牛乳、『Yoplait』ブランドのヨーグルトなどを生産するオーストラリア大手食品会社の1社で、昨年11月に28億ドルでキリン・ホールディングスが買収した。 デイリー・ファーマーズ社のロブ・ゴードンCEOは農家の人たちに対して、「売却作業は現在行なっており、経営陣としては、買収に興味があるすべての関係者に対し、秘密性を守り、規則に従って、公平な形で対処する」と話した。 アナリストによれば、買収に興味を示している可能性があるのは、ニュージーランドの大手乳業のFonterra社、イタリアのParmalat社、オーストリア食品グループのGoodman
Fielder社、シンガポールのOlam International社としている。 (Source: Reuters,
31/03/08 "Kirin lodges Dairy Farmers offer")
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04月02日2008年 |
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マカオへの豪産牛肉の輸出が増える |
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マカオは2007年には2,271トンの牛肉を海外から輸入し、2006年と比べると31%増加している。 マカオは年間20万人以上の観光客が訪れ、エンターテイメント、ホテル、リゾート関連からの需要が高く、輸入牛肉の量は増え続けている。 マカオはアメリカ、南アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、中国から牛肉を輸入しており、おもにホテルとリゾートで消費されている。 2007年の牛肉輸入量は、アメリカから478%、南アメリカから36%、ニュージーランドから45%それぞれ増えている。 オーストラリアからはオーストラリア・ドル高にもかかわらず87%増加した。 南アメリカ産牛肉がマカオの全輸入牛肉の53%を占めて最大の供給国となっているが、冷蔵牛肉に関しては、全体の50%以上(18トン)をオーストラリアが輸出している。 マカオでの牛肉の高い需要は2008年も続き、すでに1月も前年同月比で33%増えている。 今後もカジノ、ファイブスターのホテル、ショッピング・モールの建設が予定され、レストランや様々な食品小売業などが、輸入牛肉の需要を高めていくことになる。 (Source:
MLA, 26/03/08 "Beef imports emerge in Macau") |
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04月02日2008年 |
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資生堂がオークランド工場を閉鎖 − ニュージーランド |
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日本最大の化粧品メーカーの資生堂は、ニュージーランド・ドル高と人件費の増加のために、30年間に渡って生産を続けてきたオークランド工場を閉鎖する。 ニュージーランドのDominion
Post紙の報道では、今年6月30日をもって工場を閉鎖し、26人の従業員をすべて解雇するとしている。 資生堂本社の世界的な戦略の見直しにより今回の閉鎖が決まり、日本、アメリカ、台湾へ生産をシフトする。 同工場にゼネラル・マネージャーとして22年間勤務し昨年退職したロウラ・ジャーマン氏は、「この2-3年間、ニュージーランド・ドルが高くなり、この工場では十分な生産活動が出来ていなかった。 輸出ビジネスはほとんどなくなり、人件費もほかの海外の工場と比べて非常に高い」と話した。 資生堂ニュージーランド社の2007年の売り上げは1,680万NZドル(1,460豪ドル)で、2006年は1,640万NZドル(1,425豪ドル)であった。 26人の従業員には退職金が支給され、再就職の相談も受けることが出来る。 労働組合のNorthern
Chemical Workers Unionのパット・ブラウン氏は、「資生堂ニュージーランドは、厳しい時期にも頑張ってきた、ほかの化粧品メーカーはすでに10-15年前に生産工場を閉鎖している」と話した。 (Source:
NZPA, 01/04/08 "Shiseido to close Auckland plant with loss of 26 jobs")
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04月02日2008年 |
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アジアへのフカヒレ輸出のためにサメが乱獲される − NSW州 |
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日刊紙デイリー・テレグラフ紙が入手した政府の機密文書によると、ニューサウスウェールズ州では昨年300トン以上のサメの肉が漁師によって獲られ、通常の5倍の量になっていることが分かった。 シャーク・フィン・スープに使用するためにアジアからの急増する需要がこの背景にある。 ニュウーサウスウェールズ州政府第一次産業省(DPI)の機密文書では、同州のワナや釣り糸を使ってのサメの捕獲量が通常の60トンを大幅に超えており、DPIとしては90トンの漁獲割り当て枠を導入しようとしたが、関係者の同意を得ることが出来なかった。 ニューサウスウェールズ州で獲られたシャーク・フィンはほとんどアジアに輸出されるが、一部はシドニーやゴールドコーストのカジノのレストランや一般のレストランに販売され、シャーク・フィン・スープ1人前が$126.80から$181.60でメニューに入れられている。 500グラムの乾燥されたシャークフィンが$300で販売され、ウバザメのヒレ一個が$6万2,000で売れる。 オーストラリアではヒレだけを獲るためにサメを殺すのは違法で、サメの身もフライなどの料理や、畑の肥料として使用しなければならない。 安定的なシーフード産業のキャンペーンを展開するニューサウスウェールズ州自然保護カウンシルは、「ニューサウスウェールズ州で漁獲されているサメの半分以上は、サメの種類が特定できていない。 ということは、その中には絶滅が危惧されているシュモクザメ、アオザメ、アラフラオオセなどの貴重なサメが捕獲されている可能性がある。 早急に漁獲制限を実施しなければ、サメの乱獲によってすべてのサメが絶滅することになる」と警告している。 (Source:
Daily Telegragh, 29/03/08 "Shark fin hunters raid coast")
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04月02日2008年 |
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28年間続いた現地生産車の最後の生産を終える − 豪三菱自動車 |
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三菱自動車オーストラリアは、28年間続いたアデレードでの車体組み立て生産に幕を引いた。 同社のアデレードにあるトンスレー・パーク工場の生産ラインから最後の”380”セダンが3月26日に出荷された。 正式に閉鎖する日より1日早くなった。 3月27日の午後には500名の従業員が同社を去り、430人は12ヶ月間残ることになる。 ほかの従業員は同車体組み立て工場とスペアパーツ部門の整理に当たる。 最後の生産となった4台の”380”セダンのうち、2台はチャリティーに寄付され、1台はアデレード・ヒルのバードウッド地区にあるNational
Motor Museumに展示され、最後の1台はオーストラリアにある同社のディーラー200社によってオークションに出され、収益金はチャリティーに寄付される。 落札価格は10万ドル以上と予想されている。 同社のロブ・マックエニリー社長は、「今日は我々にとって悲しい日となった。 我々はアメリカのクライスラーから引き継いだトンスレー・パーク工場で1980年から生産を続けてきた。 優れた技術者により世界に通用する自動車を生産してきた。 従業員は厳しい経営環境の中で素晴らしい仕事をしてくれた。 今後も、現地生産車がなくなても、輸入車によってオーストラリア市場で販売を増やしていく自信があり、昨年の販売台数は20%増えている」と話した。 三菱自動車オーストラリアはピーク時には5,000人の従業員がいたが、今年2月現地生産を終了する決定がなされた時には1,100人となった。 同社は1980年の生産開始から延べ100万台以上を生産し、10万台以上を輸出していた。 以前のモデルの"シグマ”と"マグナ”の販売は好調であったが、2005年に販売された新車の”380"は販売不振が続いていた。 (Source:
AAP, 27/03/08 "Mitsubishi ends 28 years of production")
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04月02日2008年 |
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アワビの漁獲割り当て枠を更に削減 − ビクトリア州政府 |
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